2010 Fiscal Year Annual Research Report
金融危機下の自動車及び自動車部品相互補完システムに関する研究
Project/Area Number |
21510170
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
平木 秀作 広島修道大学, 経済科学部, 教授 (10034373)
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Keywords | 相互補完システム / サプライチェーン / 巡回混載型輸送モデル / 投入順序 / 金融危機 / 静脈物流システム / 輸送用包装材 / CO2排出量 |
Research Abstract |
本研究は、ASEAN及び周辺諸国に構築された自動車及び自動車部品相互補完システムに焦点を当て、米国に端を発した2008年秋の金融危機がASEAN諸国の自動車産業に及ぼした影響を明らかにするとともに、相互補完システムを、販売・生産・在庫・輸送の諸機能を持つグローバルなサプライチェーンプロセスとみなして、製品及び構成品・部品の物及び情報の流れをもとに、販売・生産・在庫・輸送システムを数学モデルに定式化し、全体最適化を図るためのサプライチェーンマネジメントに関する理論解析を行うとともに、情報システムの設計・開発を試み、併せて、その研究成果をある種の静脈物流システムに応用することを目的としている。 今年度は、主として以下のことを明らかにした。 (1) 各種報道資料をもとに、金融危機後のASEAN4の自動車産業の動向について明らかにした。(日本生産管理学会第32回全国大会で研究発表、日本生産管理学会論文誌掲載) (2) 専用船による完成車の輸送方法について、環境負荷軽減の観点からCO2排出量の削減を考慮して輸送スケジュールを作成する方法を考察した。(日本ロジスティクスシステム学会第13回全国大会・日本経営工学会秋季研究大会・2^<nd>ICLT及び6^<th>ICLSで研究発表) (3) 自動車及び自動車部品産業のサプライチェーンプロセスにおいて、顧客ニーズに対するパフォーマンスをより向上させるため、自動車組み立てラインの管理方法について考察した.(日本経営工学会論文誌掲載、日本生産管理学会第32回全国大会・ICIM2011で研究発表、英文Monograph掲載) (4) 双方向のネットワーク型サプライチェーンプロセスの物流システムへの応用として、輸送用包装材を対象に、静脈物流システムの設計・開発を試みた.((日本ロジスティクスシステム学会第13回全国大会・ICIM2011で研究発表)
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Research Products
(13 results)