2009 Fiscal Year Annual Research Report
消費者安全および家庭内防災のためのユビキタスネットワークの研究
Project/Area Number |
21510182
|
Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
井上 雅裕 Shibaura Institute of Technology, システム理工学部, 教授 (50407227)
|
Keywords | 消費者 / 安全安心 / 防災 / ユビキタスネットワーク / 家庭 / リコール / 電力線通信 / 輻輳 |
Research Abstract |
体研究は、(1)地震等の自然災害から家庭を守り、(2)危険な消費財から消費者を守る、安全安心のためのユビキタスネットワークの実現を罠的とする。 (1)地震のP波の検知し、地震の到達前に、情報ネットワークにより震度を通知する緊急地震速報が開始された。現在では、音声等による通報に留まっており、住宅内で適切な避難や家庭内の機器制御システムの実現が必要である。新築住宅だけではなく、高齢者が多く住む既存の住宅で避難・機器制御システムを実現するには、配線工事が不要のユビキタスネットワークと自動制御システムの構築が必要である。 配線工事が不要な通信方式である無線通信や電力線通信は、隣接家屋との干渉問題があり、地震等の地域全域に及ぶ災害の際には、家屋間の通信干渉による通信の輻輳が発生する。また、建築の構造、築年数、家庭の家族構成やハンディキャップ者の有無などのコンテキスト条件により、適切な避難誘導の方法や機器制御は多様となる。 本研究では、高信頼通信と低遅延時間を両立するため、地震災害等が発生していない平常時に、家庭内の各通信ノード間の通信信号のS/Nとエラーレートを周期的に測定し、地震発生時に輻輳を回避する通信のルーティング計画(ルート及び時間制御)をする方式を開発し、検証した。 (2)家電機器やガス機器など、製造時の不備による危険な消費財のリコールが行われている。家電機器やガス機器は、販売店の在庫まではトラッキングがされているが、販売後の存在位置は把握されておらず、リコール開始後にも事故が続くなど消費者は危険にさらされている。本研究では、消費者の元にある消費財の位置を捕捉し、これを家庭内ゲートウェイに蓄積し、消費財のリコール情報を蓄積したサーバから当該消費財を自動検索することにより、危険な消費財から消費者を守るシステムを設計し、プロトタイプを実証評価した。
|
Research Products
(3 results)