• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

地震の規模別頻度予測の高度化のための空間統計に基づく活断層進化モデルの実証的研究

Research Project

Project/Area Number 21510191
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

隈元 崇  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (60285096)

Keywords活断層 / 地震動予測地図 / 長期評価 / 地震地体構造区分図 / 震源・重力データ / 主成分分析 / 地震発生層 / 規模別頻度
Research Abstract

本研究では,空中写真を用いた変動地形学的な地形判読に対して,重力異常,地質構造,地震活動などの地下構造のデータを重ね合わせ,個々の活断層の延伸の可能性や,グループ化・セグメント化を考える際の断層離間距離への影響などを活断層進化モデルの観点から考察した.具体的な作業手順としては,空中写真を用いた変動地形の写真判読と詳細活断層分布図の作成,重力異常・地質構造・地震活動の浅部地下構造データとの重ね合わせと関連性の検討,新たな地震規模評価を含めた震源断層の推定である.特に,震源断層の推定では,孤立した長さの短い活断層や活断層分布図上の断層の不連続部について,地質構造の有無,重力異常などに特徴的な指標が認められるか否かを検討し,地下の震源断層の推定と活断層の分布形状を比較した.
また,地震発生層の計算手法とアスペクト比の検討のために,1995年以降日本で起きた11の内陸地殻内地震を対象として,実際の規模,断層パラメータと,本震発生前のデータから求めた規模との比較を行った.その結果として,対象地震の余震分布は本震発生前かち計算されたΔ80では収まっていないことと,Δ80から予測された規模は実際の地震の規模と比較して,例えば福岡県西方沖地震では約20分の1の過小評価となってしまうことから,震源の深さの最も浅い値をD0としたときのD90-D0を新たな地震発生層とした.これをもとに,各地震について気象庁CMT解によって求められている地震モーメントMoobs(Nm)から断層面積S(km2)を入倉・三宅(2001)の関係式より導出し,WをΔ90から求めた値を仮定して,L=kWとしたときのkを計算したところ,「震源を特定せず策定する地震動」にあてはまる地震である,岩手・宮城内陸地震,福岡県西方沖地震,鳥取県西部地震について2.1~2.5という値を得た.

  • Research Products

    (5 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) Presentation (4 results)

  • [Journal Article] 国宝文化財建造物の地震対策の現状と課題-地震動予測地図との連携の可能性-2011

    • Author(s)
      二神葉子・隈元崇
    • Journal Title

      地震ジャーナル

      Volume: 52 Pages: 42-56

  • [Presentation] 活断層直上に位置する教育施設-その特定と対策-2011

    • Author(s)
      隈元崇・中田高
    • Organizer
      日本活断層学会2011年秋季学術大会
    • Place of Presentation
      千葉大学
    • Year and Date
      2011-11-25
  • [Presentation] 地震規模評価のための変動地形と地震・地下構造データの関連性の検討2011

    • Author(s)
      大西耕造・隈元崇
    • Organizer
      日本活断層学会2011年秋季学術大会
    • Place of Presentation
      千葉大学
    • Year and Date
      2011-11-25
  • [Presentation] 詳細DEM画像判読による南海トラフ沿いの海底地すべりと変動地形2011

    • Author(s)
      室井翔太・隈元崇
    • Organizer
      日本活断層学会2011年秋季学術大会
    • Place of Presentation
      千葉大学
    • Year and Date
      2011-11-25
  • [Presentation] 地震・活断層・地殻構造データの多変量解析による地震地体構造区分の考案と震源を特定せず評価する地震の規模の推定2011

    • Author(s)
      隈元崇・塚田昌孝
    • Organizer
      日本地球惑星科学連合大会
    • Place of Presentation
      幕張メッセ
    • Year and Date
      2011-05-22

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi