2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21510235
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Research Institution | Nagahama Institute of Bio-Science and Technology |
Principal Investigator |
太田 伸二 Nagahama Institute of Bio-Science and Technology, バイオサイエンス学部, 教授 (60185270)
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Keywords | 海綿 / ヒトデ / 発生阻害 / 孵化阻害 / ポリアセチレン |
Research Abstract |
イトマキヒトデの受精および胚発生に対する選択的阻害を指標として、海綿動物由来の生理活性物質の探索を行なった結果、鹿児島県奄美大島近海で採取された海綿Petrosia solidaのメタノール抽出物にイトマキヒトデの胚発生を阻害する活性が見出された。このメタノール抽出物を酢酸エチル-水で分配した後、酢酸エチル可溶性画分をシリカゲルカラムクロマトで分画することにより、活性成分として新規ポリアセチレンを単離しpetroacetyleneと命名した。Petroacetyleneは、MALDI-TOFMSでm/z481[M+Na]^+に擬分子イオンピークを示した。また、(+)HRMALDI-TOFMSの結果から、分子式をC_<30>H_<34>O_4と決定した。さらに、IR、UV、1次元および2次元NMRスペクトルデータに基づいて、その構造が対称中心を有するポリアセチレンケトンであると決定した。Petroacetyleneは、それぞれ3.1μg/mL以上の濃度でイトマキヒトデの胞胚形成を選択的に阻害した。また、水溶性画分をODSカラムクロマトで分画することによって、既知ポリアセチレンnepheliosyne Aと共に新規ポリアセチレンを単離しpetrosolyneと命名した。Petrosolyneは、MALDI-TOFMSでm/z809に[M+Na]^+イオンピークを示した。また、(+)HRESI-MSにより分子式はC_<46>H_<74>O_<10>であることがわかった。NMR、MS等のスペクトルデータに基づいてその構造を新規C_<46>ポリアセチレンポリオールであると決定した。Petrosolyneおよびnepheliosyne Aは、50μg/mLの濃度でも胞胚形成阻害活性を示さなかったが、イトマキヒトデの受精および孵化を選択的に阻害することが明らかになった。
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Research Products
(2 results)