2009 Fiscal Year Annual Research Report
放射線源を利用した高性能微弱光源による発光溶液の新領域応用に関する研究
Project/Area Number |
21510238
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
松本 哲郎 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 計測標準研究部門, 研究員 (70415793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 一樹 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 研究員 (30443211)
加藤 太一郎 兵庫県立大学, 工学研究科, 助教 (60423901)
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Keywords | 放射線 / シンチレータ / 光測定 / 光電子増倍管 / 積分球 / 光ファイバー |
Research Abstract |
本研究では、ルミノメータのような微弱光測定器の感度測定を高精度に行うことを目的として、シンチレータと放射線源を利用した高性能微弱レファレンス光源を作製し、発光反応やシンチレータからの光スペクトルを高精度に定量できる基礎システムの開発を行う。 平成21年度は、本研究計画の初年度であり、シンチレータのガンマ線に対する基礎データと積分球を用いた発光量絶対測定装置を最適化されたシステムに構築するための基礎の確立を中心に研究をすすめた。シンチレータとしては、ガンマ線に対して感度が高く、光出力が大きい、大気環境化で安定な結晶という条件で、BGO(BiGeO)シンチレータとGSO:Ceを選び、Co-60やCs-137などの標準γ線源を利用した特性試験を行った。また、光特性試験用に6インチ直径の積分球を用意し、シンチレーション材料を内部に設置するための積分球の光学的設計の検討を行うた。積分球には、光ファイバーが組み込めるようにし、特性試験では、光ファイバーから取り出されたシンチレーション光を、光電子増倍管によって測定した。別途、積分球式分光全光子束測定装置の絶対感度校正を行った。また、市販の発光測定装置の絶対感度校正技術の実証試験を行い、本研究により発光現象を定量的に解析することが可能であることを確認した
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