2009 Fiscal Year Annual Research Report
口述史による在日済州島出身者の生活過程に関する研究
Project/Area Number |
21510253
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
高村 竜平 Akita University, 教育文化学部, 准教授 (30425128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 雅英 立命館大学, 経営学部, 准教授 (90434703)
高 正子 天理大学, 国際文化学部, 講師 (80441418)
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Keywords | 在日朝鮮人 / 口述史 / 済州島 / 4・3事件 / マイノリティ / 移住 |
Research Abstract |
大阪において3名の済州島出身者にインタビュー調査を行った。また、2009年9月12日から20日に済州島を訪問し、1名の4・3事件経験者にインタビュー調査を行ったほか、これまでのインタビュー対象者の出身地などの現地確認作業を行った。この期間中の9月14日には、済州市の(財)済州4・3研究所において口述史の方法論に関する合同ワークショップを開催し、双方のこれまでの調査について検討する場をもうけた。このほか、2009年7月18日-20日には高村・高・鄭が東京で3名のインタビュー調査に参加し、2010年3月21日・23日には高村・高が秋田県及び岩手県において2名のインタビュー調査に参加するなど、大阪以外の地域の済州島出身者の調査も開始した。調査の成果は、2010年度以降おもに連携研究者藤永壮の所属する大阪産業大学の紀要を通じて順次発表する計画である。2010年3月21日には打ち合わせ会議を開き、2010年度以降の調査予定と成果の発表のための作業分担及びスケジュール確認を行った。 個別の研究活動として、高村は2009年8月には釜山市立図書館において、2010年1月には秋田県公文書館において文献資料調査を行った。2009年8月27日には韓国全南大学校社会学科のコロキアムに招待され、地域調査の方法論に関する発表と討議を行った。また高は韓国漢陽大学校の民俗芸能に関するシンポジウムにおいて、鄭は国際高麗学会においてそれぞれ在日コリアンに関する調査に基づいた研究発表を行った。
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