2011 Fiscal Year Annual Research Report
アラビア語を用いた地域住民との研究資源共有化による社会的意思決定サポート法の構築
Project/Area Number |
21510278
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
縄田 浩志 総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (30397848)
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Keywords | 環境政策 / 文化人類学 / 地域開発 / 住民参加 |
Research Abstract |
本研究では、世界第2位の話者数を持つアラビア語に焦点をあてて、研究者、行政従事者、開発実践者、事業者、地域住民といった関係主体間のコミュニケーション方法を再検討することにより、地域社会の実態に即した住民参加の仕組みづくりに関する基礎研究を推進することを目的とする。そのために、地域住民の社会的な意思決定をどのようにサポートできるかという観点から、「地域共通語であるアラビア語による研究資源共有の往復運動(双方向の情報交流)」のアプローチを開発する。 本年度(最終年度、平成23年度)は、前年度までの取り組み事項に加えて、1)調停者・仲介者としての地域のリーダーの活用、2)研究者と地域住民の連携によるフォラーアップの活用に、重点的に取り組んだ。 また、雑誌論文3件、学会発表4件(国外1件、国内3件)を行い、研究成果の発信に努めた。最終年度になるため、応募者自身のこれまでの研究成果のアラビア語による情報発信、まだ学術雑誌(日本ナイル・エチオピア学会の英文雑誌)への論文投稿を行った。加えて自身が編者をつとめる『スーダンを知るための66章』(近刊)、『アラブのなりわい生態系』シリーズ(近刊)にも本研究の成果を掲載して、日本の一般市民との研究資源の共有化も積極的に行った。 具体的な一番の成果は、国際協力機構(JICA)事業「スーダン国カッサラ州基本行政サービス向上による復興支援プロジェクト」(H23-25)にJICA短期派遣専門家として「農業・生計向上分野」「雑草管理」の技術移転に従事するなかで、1)カッサラ州農林灌漑省普及局職員と国立林野研究機構普及職員を対象とした研修プログラムに本研究成果を還元することができたと共に、2)現場担当者や村人からの反応をもとに現地語アラビア語によるハンドブックの出版を行い、より広範な行政現場で活用できるようにしていく実施計画を作成した、ことにある。
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[Journal Article] Remote sensing methods for the evaluation of the mesquite tree (Prosopis juliflora) environmental adaptation to semi-arid Africa2011
Author(s)
B.HOSHINO, M.YONEMORI, K.MANAYEVA, A.K.GAIBALLA, K.YODA, M.SULIMAN, M.ELGAMRI, H.NAWATA, Y.MORI, S.YABUKI, S.AIDA
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Journal Title
IEEE IGARSS
Volume: 2011(1)
Pages: 1910-1913
Peer Reviewed
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