2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520002
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
戸島 貴代志 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90270256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 恒之 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60419223)
横地 徳広 弘前大学, 人文学部, 講師 (00455768)
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Keywords | 垂直性 / 機 / 笑い / 超越 / 現象学 / 時間性 / タイミング |
Research Abstract |
前年度までのセッションの成果を受けて、心理学ポストから哲学ポストへの情報提供を中心に全体を進め、そこからさらに哲学的な概念形成ができないかが試みられた。ポストIにおける文献研究では言語学、人類学、精神病理学等へも射程が広げられた。ポストIIにおいては「顔」「錯視」「色彩」といった主題への拡張が試みられた。 ポストI(哲学ポスト); 文献研究と哲学的討議の拡張 1 ソシュール:言語学的視点から、垂直性と示差体系としての言語の関係が論じられた。 2 ビンスヴァンガー:精神医学的視点から、対話の垂直成分と自明性喪失との連関。 3 ユング:臨床心理学の視点から、対話の垂直成分の意義が意味づけされた。 ポストII(心理学ポスト); 主題の拡張 1 「笑」における陰性要素の関与と高度垂直性との関係が論じられた。 2 「笑」と「嘘」に共通した陰性要素の検出をもとに、対話の垂直成分との関係が検討された。 3 「化粧」、「顔」、「色彩」、「錯視」についての「健康サイン」における効果が確認された。 ポストIII(セッションポスト); 哲学と心理学との第3回目のセッション セッション「笑における高度垂直性」:笑いの出現が水平的対話の連関に入らないことの再確認。 セッション「ハイパーダイアローグ」:総括として、対話の垂直成分が果たす役割の重要性が再認識されたが、同時に、この成分の効果は「機を逸しない」という新たな時間性分を要請することが見て取れた。この時間性分に関しては今後の研究課題とすることが決まった。
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Research Products
(5 results)