2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石原 孝二 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (30291991)
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Keywords | ロボエシックス / 科学技術倫理学 / ロボティクスと社会 |
Research Abstract |
本年度は昨年度に引き続き、ロボエシックスに関する文献のサーベイを行い、ロボエシックスの特異性の明確化につとめた。その一環として、Accountability in Research誌において、福士珠美氏と共同でRoboethicsに関する特集号の編集を行った。特集号には、研究代表者の石原がイントロダクション(共著)を執筆し、ロボエシックスの背景について紹介したほか、連携研究者のソリスと高西が共著で論文を執筆し、ロボティクスの研究状況とロボエシックスの関係について論じた。また、2010年11月には、海外共同研究者であるドレスデン工科大学のIrrgang教授と共同でワークショップ"Future of Robotics in Germany and Japan:Intercultural Persectives and Technical Opportunities"をドレスデン(ドイツ)で開催した(Fritz Thyssen Stiftung,東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」,本科研費による共催として開催した)。ワークショップでは、日本側の発表者として、研究代表者の石原と連携研究者のソリスなどが、ドイツ側の発表者としては、コトブス工科大学学長やカールスルーエ工科大学の研究者などが発表を行ったほか、オランダの研究者やインドの研究者も発表を行い、ドイツと日本におけるロボットの捉え方の違いなどについて議論を行った。 本年度はまた、ロボティクスと社会との関係に関する研究者の意識を探るため、国内で特徴的な研究を行っているロボット研究者へのインタビューを行ったほか、発達障害やコミュニケーション研究へのロボット研究の応用に関する研究会(上記グローバルCOEほかとの共催)を開催した。
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