• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

「〈農〉の思想」の基本視座の現代的探求―環境・情報化社会の条件の下で

Research Project

Project/Area Number 21520005
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

尾関 周二  東京農工大学, 大学院・農学研究院, 教授 (00114819)

Keywords哲学 / 農 / 持続可能性 / 環境 / 情報
Research Abstract

当該年度は、持続可能な社会の構想の理論的、実践的な探求のなかで<農>をめぐって生まれた新たな問題意識や問題圏が人類史における<農>の思想的文化的意義を踏まえた哲学アプローチを必要としているとの認識から、主要な課題として「<農>の思想」の現代的構築のための基礎的視座を探求することを目指して、理論的研究、調査研究を進めた。具体的な内容は、以下2点にまとめられる。第一に<農>に関係する諸論文・著書の研究をふまえて、論文「<農>の思想と新たな文明への哲学的視座」を執筆し、昨年度に引き続き、基礎的視座を提起することができたと同時に、新たな文明と<農>との結びつきを強調することができ、今後のより一層の探求に向けた大きなステップとなった。
第二に、その成果は、韓国哲学会によって招待されソウルで開催され環境哲学会国際学術大会にて発表し、国際的交流を深めることに資した。
第三に研究室所属の院生(東方沙由理、大倉茂、共に博士課程)とともに、<農>と環境教育の関係を専門に研究するAnette Schorner氏の協力のもとで北ドイツ・デンマークでの該当箇所について調査研究を行った。昨年度に引き続き、科研費テーマに沿った北ドイツ・デンマークならではの思想に裏打ちされた調査研究をすることができた。また、昨年度の南ドイツの調査結果を大倉が中心になって、調査報告として共著論文「ドイツにおける<農>の実践を巡る思想と環境教育」にまとめて雑誌『環境思想・教育研究』4号に掲載した。
以上、3点にまとめらる当該年度の具体的内容は、論文執筆に代表される理論研究によってテーマの手掛かりを得るとともに、その成果を国際大会で発表し、さらに北ドイツ・デンマーク調査研究においてその理論の可能性を実感でき、理論と実践を連携して研究をすすめるできたことに意義があると考えられる。また、その理論と実践のかかわりを強調する一方、国際交流を進めることで、本研究の協働性に広がりが出てきたことが重要である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2010

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] <農>の思想と新たな文明への哲学的視座2010

    • Author(s)
      尾関周二
    • Journal Title

      環境思想・教育研究

      Volume: 4 Pages: 56-67

  • [Journal Article] 農の思想から近代文明を問う2010

    • Author(s)
      尾関周二
    • Journal Title

      人権21:調査と研究

      Volume: 208 Pages: 17-24

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Questioning Modern Civilization from the Perspective of "Agriculture"2010

    • Author(s)
      Shuji Ozeki
    • Journal Title

      Journal of Environmental Thought and Edycation

      Volume: 4 Pages: 185-190

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 環境哲学と脱近代文明への視座2010

    • Author(s)
      尾関周二
    • Organizer
      韓国国際学術大家
    • Place of Presentation
      韓国・ソウル
    • Year and Date
      2010-12-10

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi