2011 Fiscal Year Annual Research Report
「〈農〉の思想」の基本視座の現代的探求-環境・情報化社会の条件の下で
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21520005
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
尾関 周二 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 教授 (00114819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤 佳成 弘前大学, 教育学部, 講師 (70610632)
上柿 崇英 鹿児島大学, 産学官連携推進機構, 特任講師 (20552623)
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Keywords | 哲学 / 農 / 持続可能性 / 環境 / 情報 |
Research Abstract |
当該年度は、持続可能な社会の構想の理論的、実践的な探求を前年度に引き続いて行ったが、<農>をめぐって生まれた新たな問題意識や問題圏が人類史における<農>の思想的文化的意義を踏まえた哲学アプローチを必要としているとの認識を一層深く確信した。 それを踏まえ、主要な課題として「<農>の思想」の現代的構築のための基礎的視座を探求することを目指して、理論的研究、調査研究を進め発表の機会を国際的、国内的にもった。また、当該年度が研究計画の最終年度となるため、これまでの研究成果をまとめる1年とした。具体的な内容は、以下2点にまとめられる。 第一に昨年度の韓国哲学会によって招待されソウルで開催され環境哲学会国際学術大会にて発表したことを踏まえて、2011年10月1日において、日本において日韓学術交流会を開催し、韓国の研究者2名に招待講演をしていただき、日本と韓国の研究者の国際交流を深めることができた。それを通じて、韓国の研究者との結びつきをより強くする契機となり、今後のより一層の交流に向けた大きなステップとなった。 第二に、当該年度が研究計画の最終年度であるため、これまでの成果を科研費報告書としてまとめた。これまでのヨーロッパを中心とする研究調査の実践に関わる報告とともに、それと密接に関係する理論研究にかかわる論文が多様な成果として報告することができた。 以上、2点にまとめられる当該年度の具体的内容は、論文執筆に代表される理論研究によってテーマを深め、今後の展望を明らかにするとともに、その成果を国際的な学術交流会で共有することができた。国際交流を進めることで、本研究の協働性とネットワークに一層の広がりが出てきたことが重要である
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