2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520050
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
三浦 国雄 Daito Bunka University, 文学部, 教授 (60027555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 幸夫 麗澤大学, 大学院・言語教育研究科, 教授 (70093458)
山里 純一 琉球大学, 法文学部, 教授 (50166659)
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Keywords | 中国哲学 / 民俗学 / 朝鮮学 / 術数書 / 易占 |
Research Abstract |
21年度は、3年計画の初年度に当たる。21年7月に東京で第一回の会合をもち、新しいメンバー(分担者の藤本氏と協力者の白井氏)の紹介と、今後の研究の進め方について意見交換を行なった。21年度はそれ以外に特段全体的な研究会とかは持たず、各人の個別研究の深化・進展に重きを置いた。代表の三浦は、内閣文庫、国会図書館、蓬左文庫において、主として『神相全編』『麻衣相法大全』等の人相書の調査を行なった。分担者の藤本は、ライフワーク『日本現存朝鮮本研究』の史部刊行に向けて鋭意作業を進める一方、天理大学において、朝鮮本の術数書の調査と研究を行った。同じく分担者の山里は、石垣市人重山博物館にて、糸洲家蔵「観音霊籤」の調査を行ない、元の所有者である糸洲正惇氏から聴き取り調査を実施した。また、年来手掛けていた『四本堂家礼』の基礎研究も完成させた。協力者の奈良場(益子)勝は、国会図書館・新城文庫、内閣文庫、日本学士院、東北大学・狩野文庫にて、「古暦」に関する初版本の調査を行ない、本研究の成果を吸収した個人研究を著書として上梓する目途が立った(本年5月刊行予定)。協力者の宮崎順子は、昨年に引き続き、唐代から清代に至る風水書の著者や成立年代について分析を進めるかたわら、先年、ベトナムで入手したベトナムの風水書についても研究を進行させている。また、協力者の大野裕司は、課程博士論文「出土術数文献の研究-『日書』と『周易』を中心にして-」を完成させた。ここには、本科研研究で得られた成果も十二分に盛り込まれている。あらたに協力者として加わった白井順は、杏雨書屋、国会図書館などで、朝鮮の医学書・術数書の調査を行ない、その「三木栄の朝鮮学」研究によって、財団法人日本科学協会から研究奨励賞を受賞することが決定した。
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Research Products
(4 results)