2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520124
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
劉 賢国 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (70389716)
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Keywords | 韓国語 / 日本語 / 多言語文献資料 / 活字 / 字形 / 活版印刷 / 辞典 / 印刷本 |
Research Abstract |
本研究では漢字・ハングルの活字字形一覧を制作し改刻の状況を示し、そこから抽出された字形の設計方針、各字種の字面比およびウエイトの段階、活字サイズの変化の有無について結論を得る。 上海と日本、韓国においての「多言語」文献・資料の調査結果から、金属活字を通じた活字の開発の関係および文化交流を明らかにし、報告書でまとめた。本研究の結果は以下の通りである。1.「多言語資料」から、各文献に現れた漢字、ハングルの字形、字素、画について分析し、その結果を年代順、文献名、字形に分けた一覧の作成を行った。2.現在書体開発における「書体用の体表文字」135文字を韓国語の基本構造である6パータンの形態で区分し、その代表的な文字を抽出した。3.以上の字形について字素の形態を決める要素(字素の構造、字素の大きさの比例など)と、画の特徴を決める要素(セリプの有無、画の太さなど)を中心に処理を行った。 さらに、精査した「多言語文献・資料を検証し、明治30年から昭和30年代までに刊行された多言語辞典、単行本などについて版型、活字大きさ、書体種類、印刷所、刊行の年代順にまとめた。 また、この期間中に得られた関連資料について査読論文(国際デザイン史・デザイン学会)と学会発表(日本デザイン学会)および招聘講演(国際タイポグラフィ協会).で研究成果の公表を行った。
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