2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヴァーチュアル・リアリティ・ネットサイト「社会」における表象文化論的調査研究
Project/Area Number |
21520135
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加藤 幹郎 Kyoto University, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (60185874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 真 国士舘大学, 文学部, 准教授 (90221382)
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Keywords | ヴァーチュアル / インターネット / インタラクティヴィティ |
Research Abstract |
ヴァーチュアル・リアリティ・ネットサイト「社会」は、ネット上に現実世界と寸分たがわぬ仮想世界を構築しようとするものであるが、今のところ現実世界の支配的原理である経済的利益の抽出に偏重して構築されているのか現状である。本研究は、そのような「社会」の現状を表象文化論的に観点から分析、総合することを通じで、経済優先の限定的な現状から未来の公衆のための民主主義的世界に有用なヴァーチュアル・リアリティへと質的転換を図るための梃子を模索する。平成21年度は、この「社会」の「主体(ユーザー)」のリアリティの実感保証する、インタラクティヴィティという、「客体(サーヴィス提供者)」との間の「柔らかい」相互干渉性の分析検討作業を行った。インタラクティヴィティに包含されるべき人間倫理と哲学的基盤を探究に向けて、ヴァーチュアル・リアリティ・ネット・サイトの物質的構成要素である、ディジタル・アニメーションがユーザーに与える視覚的効果の計測作業の一環として、それを過去一世紀のアニメーションの美学的歴史に照らして分類、分析する作業を行った。分担者は、ヴァーチュアル・リアリティにおいてより一層自明化するメディアの自己言及性がユーザーに与える影響について先行既成メディアにおける横断的調査分析研究を行った。
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Research Products
(4 results)