2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520160
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
林 拓見 東海大学, 芸術工学部, 教授 (10189649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 明彦 東海大学, 芸術工学部, 教授 (60337053)
藤森 修 東海大学, 芸術工学部, 准教授 (10510084)
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Keywords | 積雪造形 / 人工と自然 / 屋外環境 |
Research Abstract |
1、調査/冬季海外調査:北欧(1月25日~2月2日:フィンランド/1名)を訪ね、冬の屋外環境の様子について文献・フィールド調査を行ない、資料を収集した。ロバニエミでは、ラップランド大学やアルヴァ・アアルト設計の図書館を訪ね、雪の造形物の歴史、意義などについて文献を調査した。街中では人工物(住宅、庭のフェンスなど)の積雪状況、それらと人々の関わり方を観察した。サーリセルカでは、自然のランドスケープを活かした人工環境を観察し、屋外環境構築についての人工物のアイデアの示唆を得ることができた。 2、実験/(1) 縮尺モデルによる実験:最終実験(設置・観察想定場所)の候補地(旭川市郊外"上野ファーム")のジオラマを制作し、積雪状況の予測と、モデル設置場所策定を行った。積雪アイデア検証のための縮尺モデルをジオラマ上に並べ、北方建築総合研究所(地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 建築研究本部)にて、模型雪を使い風洞実験を行った。この実験は、最終実験想定場所における効果的な設置場所策定に有効であると考える。 (2) 原寸モデルによる実験:旭川キャンパス(東海大学芸術工学部)構内にて原寸モデル(3種)を使い実雪による原寸モデル設置方法、積雪状況の観察実験を行った。原寸モデルは、降雪前に設置、積雪の状況を適宜観察し、年間を通して設置可能な形態についての検討を行うため、雪が完全に解けた後も設置状態を保つよう計画した。 (3) 成果:上記2種の実験を通して、最終年度に行う旭川郊外の設置・観察想定場所での設置計画、設置モデルのアイデアがほぼ固まり、最終実験の計画立案が可能となった。 3、経過報告/21年度の成果、22年度の途中までの実験の経過について、環境芸術学会で発表、芸術工学部紀要へ投稿した。
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