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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ヴェルディ・オペラの総合研究の一環としての「イタリア」と「ドイツ」の関係性の考察

Research Project

Project/Area Number 21520165
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

丸本 隆  早稲田大学, 法学学術院, 教授 (60030186)

Keywordsヴェルディ. / オペラ / イタリア / ドイツ / イタリア・オペラ / ロマン主義 / シラー / ヴァーグナー
Research Abstract

オペラは舞台芸術の重要な一分野であるが、その学術研究の歴史は新しく、欧米諸国でそれが飛躍的な進展を遂げるのは、ここ二、三十年のことである。しかも日本ではまだそうした流れに乗り切れず、とりわけヴェルディに関しては、代表的なオペラ作曲家であるにもかかわらず、学術的レベルでの研究が著しく立ち遅れている。本研究はこうした現状を意識しつつ、日本におけるオペラ学・ヴェルディ研究の一歩前進に資することを目指すものである。総合舞台芸術であるオペラ(そしてヴェルディ・オペラ)の研究は、音楽学・演劇学・文学・歴史・文化史(特にドイツ・イタリアの)等に通じ、英・独・仏・伊語の読解能力を必要とするなど、特に我々非ヨーロッパ文化圏の研究者にとって大きな困難をともなう。本研究者は2009年度より、それ以前から進めてきた演劇学・独文学研究の成果を踏まえ、「イタリア」と「ドイツ」の関係性の考察を手掛かりに、ヴェルディ・オペラの総合的アプローチを試みつつある。そのため2010年度も引き続き、まず各国語による研究書、楽譜、映像等の資料の収集に注力し、日本国内での購入に加えて、不足する入手困難な資料を、ドイツ・イタリアの書店・図書館等で補完した。また重要なヴェルディ研究者であるグンドゥラ・クロイツァー教授(イエール大学)やクレメンス・リージー教授(ベルリン自由大学)と研究交流する機会をもち、多大な啓発を受けた。こうして得られた知見や、資料の解読・分析・データベース化を通じて、本研究の柱である、ヴェルディ・オペラの「ドイツ文学、特にシラーとの関係」、「ドイツ音楽、特にヴァーグナーとの関係」、および「ドイツにおけるヴェルディ受容」といったテーマ研究を深化させることができた。またドイツ演劇と関わる数本の論文・書評等の執筆作業を通じて、本研究の基底をなすドイツの演劇・オペラ文化についても、問題意識を深めることができた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Book (1 results)

  • [Book] 伊藤裕夫・松井憲太郎・小林真理(編)「公共劇場の10年 舞台芸術・演劇の公共性の現在と未来」2010

    • Author(s)
      伊藤裕夫・松井憲太郎・小林真理・丸本隆, 他10名
    • Total Pages
      397
    • Publisher
      美学出版(所収論文「「劇場監督」制度からみたドイツの公共劇場」)

URL: 

Published: 2012-07-19  

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