2009 Fiscal Year Annual Research Report
唐物から見た日本文化史の総合的研究―上代から近世まで―
Project/Area Number |
21520184
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
河添 房江 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 教授 (80187616)
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Keywords | 国文学 / 歴史学 / 美術史 / 唐物 / 文化史 |
Research Abstract |
本年度は、研究環境の整備に重点を置き、 (1)W7搭載の新型パソコンや一太郎をはじめ必要ソフトを購入した。 (2)唐物関係の基本図書や基本文献を歴史学関係を中心にできるだけ揃えた。 (3)また京都・長崎・台湾など、調査旅行におもむいた。10月の京都では、高麗美術館・京都文化博物館・茶道博物館などて、陶器を中心に調査した。10月末の奈良では、奈良国立博物館で正倉院宝物についての調査をした。12月の長崎では長崎歴史文化博物館を中心に、日蘭貿易に関わる調査をした。1月の台湾では、故宮博物院で、中国陶器の調査をした。その他、東京でも、サントリー美術館や東京国立博物館で、ガラス器や織物・陶器などの調査をした。その際、現地でしか入手できない図録等も収集した。 1月には公開講演会を開催し、日本史の研究者で、唐物研究が専門の皆川雅樹氏を招聘し、「日本古代「唐物」研究の現状と課題」と題して講演をいただいた。また院生の協力を得て、対外関係史や唐物についての関連論文やや作品の用例の収集に努めた。 そして、それらを受けて研究代表者は、研究成果の一部を、10月に開催された正倉院フォーラム大阪で報告した。さらに雑誌「国語と国文学」や雑誌「国文学 言語と文芸」、東京学芸大学紀要にもうつほ物語・源氏物語・平家物語との唐物について論文を発表した。
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Research Products
(3 results)