2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520190
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
永池 健二 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (60237493)
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Keywords | 国文学 / 民俗学 / 歌謡 / トナエゴト / 呪的音声 / 神楽 / カタリ / ハヤシコトバ |
Research Abstract |
第2年度の22年度は、研究の目的・実施計画に従い、次のように研究を進めた。 1,現行の祭礼・神事における呪的音声表現事例の音声を映像による記録・収集。 実地調査は、7月に伊勢・島嶼部(伊良湖崎・神島)の民俗調査、8月に隠岐の島(島後・島前)における神楽・盆踊りの調査、正月に伊勢湾の答志島・神島における正月行事の調査を実施、多様な映像・音声資料を作成・収集した。 2,文字による呪的音声表現資料の収集 上記の実地調査を利用して、現地の教育委員会、図書館等において、神楽・民俗芸能関係の文献資料を収集、その他、関西近辺の図書館、博物館において、関係資料を収集した。 3,収集した資料の分類整理と保存、そのデータベース化の基礎作業 収集した映像資料は、分類整理して、活用しやすい形でハードディスクに保存。文献資料も複写し、保存整理するほか、スキャナーで取り込み、デジタル化する作業を進めた。 〈総括〉今年は夏の酷暑時の長期調査の疲労から、秋口に体調を崩し、予定していた、沖縄・石垣島の神事や、宮崎県椎葉村の神楽の調査ができなかった。年度後半は、その分、複数の研究協力者の協力を得て、収集した資料の整理作業と、理論化に力点を置いて研究の実質的推進をはかった。その成果の一部は、平成23年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の援助を受けて、23年秋に公刊する著書において公表の予定である。
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