2011 Fiscal Year Annual Research Report
「和久里融通大念佛狂言」の基礎的研究―無言仮面劇の国際比較を軸として―
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21520225
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Research Institution | Maizuru National College of Technology |
Principal Investigator |
村上 美登志 舞鶴工業高等専門学校, 人文科学部門, 教授 (40290762)
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Keywords | 福井・和久里 / 小浜・西方寺 / 京都・壬生寺 / 佛教儀礼 / 佛教伝承民俗芸能 / 唱導 / 無言仮面劇 / 能・狂言 |
Research Abstract |
本年度は、昨年に引き続き国内外における「融通大念佛狂言」・「無言仮面劇」関係等に関する実態調査・研究、並びに文献調査・サンプル採集等を主としたものである。 内実は以下に記述の通り。 (1)国内では「和久里融通大念佛狂書」の演目配置や番曲にも注目して、それがどのような意図で配置されているか等について考究し、解明を試みた。 (2)当該年における中国での在外実施調査は、鄭州、西安、広州、上海市等の各寺院並びに博物館、地方図書館、大学図書館等において、在地の研究協力者と共に文献調査及び少数民族における無言仮面劇等の実地調査を行ない、サンプル採集等に努めた。 (3)次年度以降の調査並びに、中国での論文出版等について、広州・中山大学の〓君副学院長等と打ち合わせを前年同様、密に行った。 (4)西安の西北大学で行なわれた国際学会に出席し、内外の学者達と佛教伝承芸能に関する意見交換並びに情報収集等を行なった。 (5)和久里の保存会関係者より、融通大念佛に関わる七度目の聞き取り調査等を実施した。 (6)和久里の西隣地区である小浜において、同地区の依頼により、「和久里融通大念佛狂言」に関する招待講演を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全てにおいて概ね順調に進捗している。特に大きな問題点は無いといってよい。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究も四年目に入り、極めて順調に進捗している。当初に立てた推進方策通りに推移しているといってよい。これまで通り、国内外の文献調査、サンプル採集等を機軸にして研究を押し進めていく予定である。
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Research Products
(2 results)