2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520294
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
田口 哲也 Doshisha University, 文化情報学部, 教授 (00145103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CROSS R.J. 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 准教授 (70278464)
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Keywords | インド / 英国映画 / 大英帝国 / ポスト・コロニアリズム / アイデンティティ |
Research Abstract |
3カ年計画の初年度にあたる関係上、大部分の研究は文献調査と資料の収集に費やされた。まず研究代表者の田口と研究分担者のクロスは共同して2009年4月より10月まで学内所蔵の文献を含む国内の文献調査を、ウェブを用いて、また可能な限り現地に赴くなどして、包括的に行った。研究テーマの性格上、十分とは言えないまでも、基礎的な文献のみならず、我々の研究目的に合致した貴重な資料も発見することができた。この間の研究調査をもとにして田口はSouth and Southeast Asian Association for the Study of Religionや、日本比較文化学会で研究発表を行い、また、それらの研究成果の一部を学会論文や著書のかたちで公開した。また、クロスも同様にこの間の研究調査から発展させた大衆文化理論を構築し、その理論を用いて事例研究を行った。その成果は、Southwest/Texas Popular Culture and American Culture Associationで発表され、同学会から高く評価されている。 2009年11月からは主に海外のアーカイブの調査研究を行った。田口は英国のロンドンにあるBFI(British Film Institute)のアーカイブ、およびフランスのパリにある映画研究所が所蔵する文献や映像資料をインターネットを利用して調査した。オンラインで入手できない資料については年度末に現地に出張して調査・収集を行った。パリでは上記の研究所に加えて、国立国会図書館(ミッテラン)やポンピドゥー芸術文化センターでも文献調査と資料収集を行った。クロスはインド南部での第14回ケララ国際映画祭に参加し、マラヤラム映画に関する知見を深めた。なお、上記の米国の大衆文化学会での研究発表を高く評価されたクロスは2013年の学会でのテーマ設定を依頼されている。
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Research Products
(5 results)