2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520315
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
中島 由美 Hitotsubashi University, 大学院・社会学研究科, 教授 (20155732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂内 徳明 一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 教授 (00126369)
佐藤 昭裕 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50135498)
三谷 惠子 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (10229726)
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Keywords | スラヴ諸語研究 / スラヴ文学研究 / 南スラヴ圏言語文化 / 旧ユーゴスラヴィア / スラヴ間比較対照研究 |
Research Abstract |
1)わが国におけるスラヴ研究・南スラヴ研究の総括 平成21年度はデータベース更新のための収集、整理を行った。Wedフォームを利用した収集システムを構築し、試験運用を経て7月より稼働させた。結果についてはグループごとの討議を経て、平成21年10月に全体で検討会議を行った。文献目録のためのデータ整理は終了しているが、追加分の調整を要したため、完成は平成22年度に先送りされた。国際スラヴィスト会議(平成20年、オフリド)における本研究グループの成果報告集は、平成21年12月までに改訂版の準備が整い、平成22年3月に完成した。これら出版事業と並行して予定していた「南スラヴ諸語-日本語対照研究のための言語コーパス研究」は、平成21年8月に、研究代表者中島由美と研究協力者ミレン・マルチェフが南スラヴ諸方言データ収集のためマケドニア共和国に赴き、計5か所で調査を実施した。とくにアルバニア国内に居住する少数民族の南スラヴ口語データを収集できたことは大きな成果であった。民族文化・文学研究データの収集については研究分担者坂内が中心になって選定対象についての検討を行い、平成21年12月までにほぼ計画が整った。 2)海外研究機関との連携体制の充実 平成21年8月マケドニアのオフリドで行われた国際マケドニア語学文学セミナー・研究集会に、中島とマルチェフが参加し、それぞれ研究中のコーパスデータについて発表を行った。いずれも高く評価され、今後の連携体制について話し合いが進められた。また、海外研究協力者であるリュブリヤナ大学のベケシュとは別途連携内容の検討を行い、平成22年2月までに概要をまとめたが、南スラヴ圏若手研究者による日本語との対照研究への支援を要請されており、なお具体的方策を検討中である。
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Research Products
(9 results)