2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520315
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
中島 由美 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20155732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂内 徳明 一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 教授 (00126369)
佐藤 昭裕 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50135498)
三谷 惠子 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (10229726)
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Keywords | スラヴ諸語研究 / スラヴ文学研究 / 南スラヴ圏言語文化 / 旧ユーゴスラヴィア / スラヴ間比較 |
Research Abstract |
平成23年度は最終年度のため研究総括を中心にし、並行して本研究の成果を次世代に継承するための若手スラヴ諸語研究者への支援活動を活発に行った。 1)わが国スラヴ言語文化研究成果の総括、および研究成果の発信:スラヴ研究データベース・コンテンツの更新を完了し、プログラムの不備も改善したので、本研究終了後もデータベースの公開・更新を継続するための準備を行った。また、本研究の連携研究者で若手の中で海外での活躍が最も目覚ましい野町素己(北海道大学スラブ研究センター)との共同研究が順調に進行した。とくに国際スラヴィスト会議文法部会(23年11月)は、北海道大学スラブ研究センターと本研究グループとの共催により大きな成果を挙げた。本研究グループから三谷惠子が南スラヴ諸語における文法化について基調講演を行い、わが国南スラヴ諸語研究のレベルの高さを、内外に示した。 2)南スラヴ諸語圏言語文化の新動向に関する調査研究:これまでの成果の総括及び今後への継承のため、2012年2月に若手研究者を招き、研究集会を開催した。本研究グループからは中島がスラヴ諸国における南スラヴ諸語研究の現状と今後の課題について報告し、若手研究者からは文献言語・現代語双方に関する各自の取組みについて報告があった。意見交換を活発に行い、とくに日本人研究者が現地調査にどう取り組むべきかについて討論を行った。 研究活動の全体的総括については、本研究グループが運営に関わる日本スラヴィスト協会発行の定期刊行物Comparative and Contrastive Studies in Slavic Linguistics and Literaturesとして公刊し、一般公開するため準備中である。なお、研究補助者への謝金は、データベース整備、及び研究成果報告のためのテープ起こし等に支出した。
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Research Products
(13 results)