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2009 Fiscal Year Annual Research Report

19世紀フランス小説における男性へのまなざしとジェンダー構造

Research Project

Project/Area Number 21520330
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

高岡 尚子  Nara Women's University, 文学部, 准教授 (30403314)

Keywords仏文学 / 文学一般 / ジェンダー / 男性学
Research Abstract

本研究は19世紀フランスの小説における男性像の具体的な造形例を、当時の男性作家が書いた作品から抽出し、「男性→男性」へのまなざしの特質を検証すると同時に、女性作家が描いた作品における男性像と比較することにより、ジェンダーの非対称性の容態を明らかにすると共に、それを生み出す磁場のありかを探究することを目的とする。具体的に、本研究が問いかけようとする内容は、次の3点である。
1. 19世紀フランス小説に読み取ることのできる「男性性」とはどのようなものか。
2. 男性が男性に投げかけていたまなざしは、どのような性質を持っていたと考えられるか。
3. 女性作家か描いた男性像に、一定の類型はあるか。あるとしたらどのようなものか。
初年度にあたる平成21年度は、当初の計画では、項目1の完遂を目標として掲げていたが、むしろ、項目2から着手し、19世紀西欧における「男らしさ」のジェンダー規範を概観しておく必要があると考え、順序を入れ替えた。フランスにおける近代的男性像の研究は、現在まさに途上にある段階で、小説作品を題材とした本研究は、その一助となることは間違いがない。
また、来年度からの研究推進のために必要な図書およびビジュアル資料に関しては、夏季休業期間中にパリにて不足分を収集した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 「男らしさ」はどう描かれているか-ジョルジュ・サンド『アンディヤナ』を題材に-2009

    • Author(s)
      高岡尚子
    • Journal Title

      外国文学研究(奈良女子大学文学部外国文学研究会) 28

      Pages: 39-62

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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