2011 Fiscal Year Annual Research Report
『ロランの歌』データベースの構築と電子校訂法の確立
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21520331
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
小栗栖 等 和歌山大学, 教育学部, 教授 (60283941)
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Keywords | ロランの歌 / テクスト校訂 / 武勲詩 / 電子校訂法 |
Research Abstract |
2011年度中は、オックスフォード本、『ロランの歌』の校訂作業および、テクストに関連する情報の整理統合作業に従事した。その一方、作業手順の都合上、2012年度に行う予定であった各種ソフトウェアの作成、マニュアル整備を2011年度に前倒し、電子校訂用データ処理ソフトを作成した。WEB上に公開した電子校訂関連ツールとしては、Dictionnaire historique de l'ancien langage francois ou Glossaire de la langue francoise(J.B.de la Curne de Sainte-Palaye,Niort(Favre)-Paris(Champion)1875-1882,10vol.)の電子辞書LacEdicがある。 なお、「研究実施計画」では、『ロランの歌』データベースを2011年3月末にWEB上に公開することとしていたが、それを来年度末に変更した。上に述べた作業プランの変更に加え、校訂テクストについて、複数本の研究発表および論文執筆を行う必要が生じたためである。これは、校訂作業の過程で予期せざる新発見があったことによる。校訂テクストの公開前に発見に関して第三者の意見を得る必要上、データベースの公開延期はやむを得ない。なお、データベースそのものは若干遅れているものの、2012年度前半中には完成する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
データーベース完成の遅滞は、電子校訂用ツールの作成を先に行ったことによるものなので、計画スケジュールに変更はあったものの、データベースの構築と電子校訂法の確立という、本計画の目標の全体的達成度という観点から見れば、計画通りに研究目的は達成されつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
予期せざる新発見により、研究計画が想定しない、論文執筆や研究発表などの必要が生じた。しかし、すでに電子校訂用ソフトウェアの開発はほぼ終わっており、それに関する論文も公表済みである。また、データベースそのものも完成目前である。したがって、当初の予定通り、研究目標は達成される。
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