2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520372
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
南田 みどり Osaka University, 世界言語研究センター, 教授 (80116144)
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Keywords | ビルマ文学史 / 日本占領期 / 国際情報交換 / ビルマ:タイ |
Research Abstract |
本研究は、ビルマの国内国外ともに研究蓄積の乏しい日本占領期(1942-45)におけるビルマ文学について、ビルマ文学史における位置づけから明らかにすることを目的とした。 すでに収集済みの資料の整理をおこない、文献リスト作成の準備をするとともに、現地の研究者と密接な協力体制のもと、新たな資料を入手し、研究方法に関する知見を得た。また、日本占領期にビルマで出版された書籍のうち、日本で発行されたものをビルマ語訳した書籍の原本を国会図書館で調査収集した。 ビルマ式社会主義期(1962-88)、現軍事政権期(1988~〉における検閲制度が、日本占領期におけるビルマ軍による検閲に端を発することにかんがみて、現代ビルマの文学状況にも目配りして、資料を収集することに努めた。 その成果として、小説を中心に日本占領期の文学状況を明らかにした論文「日本占領期におけるビルマ文学-小説の役割を中心に-」、現代ビルマの検閲制度の実態に言及した学会発表「21世紀とビルマ文学め未来」、日本占領期インードに亡命して抗日闘争に従事した作家の短編小説の邦訳『テインペーミン短編集』のほか、「誰が検閲者だったのか?-日本占領期のビルマ文学は語る」(2009年6月『日本翻訳家協会』)『ビルマ報告2008もの書く人々とサイクロンのあとさき』(2009年7月『世界文学』)「世界の文学ビルマー(ミャンマー)価値観変化の兆しか」(2010年2月18日東京新聞夕刊)などにまとめることが可能となった。 また、学会発表をもとに「短編小説の語るビルマ文学最前線(仮題)」のまとめに入っているところである。
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Research Products
(3 results)