2009 Fiscal Year Annual Research Report
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21520382
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| Research Institution | Taisho University |
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Principal Investigator |
平石 淑子 Taisho University, 文学部, 教授 (90307132)
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| Keywords | 中国文学 / 文学論 / 東洋史 / ジェンダー / 東北作家 |
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| Research Abstract |
平成21年年度当初の研究実施計画に基づき、平成21年度の研究成果について以下に報告する
1、白朗の作品分析
白朗の初期作品、特に国際協報に発表した作品について分析、検討を行い、論文にまとめた(白朗の初期作品について-出て行く若者たち)。類似の研究は現時点で未見である。
2、白朗に関する資料の収集、整理
白朗の作品に関する資料として、部分的ではあるが、国際協報に発表したものを入手し、整理した。またやはり白朗が初期に作品を発表した大同報副刊夜哨を入手することが出来た。更に中国・哈爾濱における調査により、満洲国成立前後の中国共産党地下党活動に関する若干の資料を入手することが出来た。党と文芸との関係についてはこれまでも言及されていないわけではないが、地域を中国東北地区に限定した研究はほとんど無く、その点でも有意義な研究であると考える。
以上の研究活動に関連し、2009年7月、本研究補助金を使用して中国黒龍江省哈爾濱市に於いて調査、及び研究父流を行い、いくつかの貴重な資料を入手することが出来た。
以上の成果は、本研究の目的とするところの1、これまであまり知られていない白朗の生涯と文学活動について全体像を明らかにすること、及び2、中国近現代における党と文芸との関係を明らかにすることに関わっている。
このほか、国際日本文化研究センターの共同研類として同センターの主催する研究会、及びシンポジウムに参加し、貴重な情報を得、また研究者間の交流を深めることが出来た。また、研究目的の4に挙げた・白朗をその成員に含む「東北流亡作家」に関する考察については、7月の中国における調査が非常に有意義であり・それらの成果をふまえ、満洲国文芸研究会が主催したシンポジウムで報告した。
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Research Products
(2 results)
