Research Abstract |
代表者(大野寿子)と連携研究者13名(竹原威滋,山田利明,千艘秋男,中山尚夫,野呂香,山本まり子,渡辺学,石田仁志,木村一,溝井裕一,高橋吉文,河地修),研究協力者(早川芳枝,池原陽斉,松岡芳恵,藤澤紫)4名で構成。 1.シンポジウム「「異界」へのいざない-ドイツ,日本,中国の文学・音楽から-」[聖徳大学言語文化研究所第136回公開研究発表会,6月5日。於聖徳大学]:パネリスト4名,コメンテーター2名(竹原,高橋),司会(大野)。マーラー作品における非日常<異界>への越境の音楽表現(山本),中世ドイツに見る異界(溝井),『源氏物語』「夕顔」巻に表れる他界(河地),道教「神仙説」の仙界(山田)について比較考察した(参加者76名)。 2.シンポジウム「「異界」へのいざない-比較文学文化の視点から-」[東洋大学日本文学文化学科2011年大会,7月9日,於東洋大学]:パネリスト4名,コメンテーター(中山),司会2名(大野,木村)。民話における異界への越境(竹原),黄表紙における奇怪な異界表象(松岡),浮世絵(幽霊画)における「奇」と「美」にてらした異界表象(藤澤),現代ホラー小説における異界と現実界(石田)について比較考察した(参加者160名弱)。 3.シンポジウム「「こびと」という異界-現代文化と自然との関わりから-」[東洋大学人間科学総合研究所公開シンポジウム,12月17日,於東洋大学]:パネリスト4名,コメンテーター(竹原),司会(石田)。「異界」の意味領域を言説史より再定義し(池原),イギリス児童文学『床下の小人』におけるこびとをシェイクスピア妖精定義を視座に概観し(東洋大学,信岡朝子氏),グリム童話におけるこびとを神話との関わりから概観し(大野),日本の「小さ子譚」の分布とその研究誌を概観し(宮本記念財団研究員,大村達郎氏),日英独のこびと表象を現代日本の「こびとづかん」へと向かって比較考察した(参加者100名強)。他,共同論文集出版準備。 なお、研究協力者・連携研究者には氏名記載の許可を得ている。
|