2010 Fiscal Year Annual Research Report
コーパス利用のコロケーション記述の理諭と方法にする通言語的研究
Project/Area Number |
21520393
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
後藤 斉 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90162156)
|
Keywords | コーパス / コロケーション |
Research Abstract |
前年度に引き続き、特に、英語、エスペラント、日本語を中心に、辞書学、語彙論および関連分野における情報収集にあたった。英語コーパス言語学に関しては、語彙論、辞書学の分野への応用についての文献研究およびその他の情報収集を継続した。エスペラントの計画性と社会性の関係についても文献調査を深め、従来の計画性を重視する立場を排して、新たな視点としてその社会性を重視することが有意義であることを確認することができた。また、エスペラントのテキストデータベースを拡大の拡大に努め、そこからのコロケーション情報の抽出の手法および言語教育上で有意義な情報の整理についてケーススタディを行い、その成果を随時発表した。さらに、内外の研究者と意見を交換しつつ、エスペラントのコロケーション研究の理論化に取り組んでその成果を発表した。日本語に関しては、特に英語の場合との違いを念頭におきつつ、文献によりコロケーション研究の情報収集を継続した。英語、日本語、エスペラントそれぞれの言語構造の違いに応じたコロケーションの位置づけについて、考察を深めた。また、3年計画の2年目であることに鑑み、その他の言語におけるコロケーション類似現象に関する研究動向も調査対象に含めた。オーストリア国立図書館を訪問して日本では入手困難な文献を閲覧してエスペラントの社会性を重視すべきことへの認識を深め、さらにエスペラントおよびドイツ語圏、東欧圏におけるコロケーション研究に関する文献調査を行って翌年度に向けての有意義な見通しを得ることができた。
|