Research Abstract |
本研究の目的は,標準語および九州西北部方言の時制「非過去」と動詞基底形の科学的な文法の考察である。本年度の下位目標は以下であった:無標形態素の意味内容は恒等関数と分析する枠組みにおいて,音韻,形態上の制約を提案し,関連現象を説明できることを示す。文法を,言語学者と議論を尽くして,また,簡易構文解析器において実装して検証する。本研究で提案する制約を高度構文解析器上に実装する準備をする。 研究代表者は,随時,小野浩司氏(連携研究者)と議論し,郡司隆男氏,楠本紀代美氏,上地明彦氏,小谷克則氏とは,マン・ツー・マン発表(各2~3時間)を2009年8月に行い,コメントを得た。(なお,Christ Tancredi氏とのマン・ツーマン発表はスケジュールの都合が付かず,できなかったので,2010年度に計画している。)2009年7月にWorkshop on Morphology and Lexicon Forum(MLF 2009,東北大学)にて,2009年9月に9th International Conference on Tense,Aspect and Modality (Chronos 9,Diderot,Paris)にて口頭発表した。コメント等を参考に研究の一部を佐賀大学留学生センター『紀要』9号にConsecutive occurrenoes of the tense expletive:in case of a'sllorter'event-describing morpheme plus/s/という題の論文を掲載・発表した。さらに,2010年7月のWorkshop on Morphology and Fomal Gramar(Sorbome-Paris)ではポスター発表として受け入れられている。(主なる部分は現在,執筆しており,2010年度に国際学術雑誌に投稿する計画である)。連携研究者堂園浩氏は,DELLコンピューター(Vostro 1310)のOSをLinux(SuSE 10.1)に設定し,Prolog,SICSTUS 3.12の基,高度構文解析器TIULE(Stand-alone版)を使えるようにした。
|