2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520412
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
船山 仲他 Kobe City University of Foreign Studies, 外国語学部, 教授 (10199416)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉井 健 公立大学法人 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (20259641)
三島 篤志 公立大学法人 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (10249443)
西村 友美 京都橘大学, 文学部, 教授 (90237735)
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Keywords | 言語学 / 同時通訳 / 発話理解 / 概念的複合体 |
Research Abstract |
4年間にわたる本研究の初年度に当たる平成21年度は主として同時通訳資料の作成とその分析を実施した。公共放送で流されたぶっつけの英日同時通訳の録画資料(二カ国語のステレオ録音)の中から、まず4本(正味時間は各、9'48"、11'57"、7'05"、3'13"、計32'03")を選び出し、研究協力者に依頼して、起点言語である英語、目標言語である日本語を書き起こし、元の二音声の時間軸上の時間的関係を示す並行記述の形式で表した。原発話者、通訳者が使用した表現の文字化に当たっては、記述基準の統一性を確保しながら、専門用語などについては関連資料も幅広く参照し、また、研究代表者、研究分担者による監督、校正をきめ細かく実施し、文書の正確さを図った。さらに、当該表現の前後の文脈にも十分配慮し、言語的意味、背景知識による意味、また、ディスコースの構造上の意味などを区別しながら起点言語と目標言語を比較し、言語表現、メッセージの等価性を検討した。 理論的検討としては、本研究の課題である概念的複合を反映していると考えられる現象の類型化を試み、原発話者が伝えようとしているメッセージのまとめ方と通訳者のそれとが一致しない場合に働く要因を考察した。表現レベルにおいては両言語の組織上の違いに起因する独自性が見られるのに対して、フレーム的な概念的まとまり、あるいはディスコース構造上のまとまりのような高次レベルでは起点、目標言語の間で近似性が高まることが確認された。次年度以降には、そのような概念的まとまりを一般化する枠組みの構築を目指す。
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Research Products
(1 results)