2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520423
|
Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
井上 優 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語対照研究系, 教授 (30213177)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
定延 利之 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (50235305)
渋谷 勝己 大阪大学, 文学研究科, 教授 (90206152)
高木 千恵 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (50454591)
橋本 礼子 (舩木 礼子) 神戸女子大学, 文学部, 准教授 (00454736)
松丸 真大 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (30379218)
|
Keywords | モダリティ / 終助詞 / 文末詞 / 日本語方言 / 心的態度 |
Research Abstract |
本研究は、日本語方言の終助詞に関する先行研究の成果を一般言語的な観点から整理し、終助詞の意味を分析的に記述する一般的な枠組みを整備するとともに、終助詞の意味の方言間比較をおこない日本語方言の終助詞の意味がどのように類型化されるかを明らかにすることを目的としている。 平成22年度は次のことをおこなった。 ・麗澤大学言語研究センターと共催でワークショップ「終助詞-その体系性と多様性-」を開催し、本研究の成果を公開するとともに、本研究でカバーできていない観点から終助詞の研究をおこなっている研究者と知見の交換をおこなった(2010年9月11日,国立国語研究所) 滝浦真人(麗澤大学)「終助詞の体系性をどうとらえるか?」 井上優(国立国語研究所)「終助詞の多様性をどうとらえるか?」 定延利之(神戸大学)「発話行為のフルな記述をめざして」 千葉庄寿(麗澤大学)「終助詞カ/ヨ/ネおよびその連接形の意味・機能とその使用実態」 ・半公開の研究会を開催した。特に富山方言の「チャ」,山口方言の「イネ」,博多方言の「タイ」の意味の比較について検討した(2010年12月11・12日,大阪大学) ・国立国語研究所において、「方言終助詞研究総覧」作成のための先行研究の収集と情報の整理をおこなった。平成22年度は主に先行研究で示されている例文の整理をおこなった。 ・得られた知見を論文の形で発表した(論文4件)。いずれも終助詞のみを扱ったものではないが、終助詞の意味に関する研究の成果が含まれている。
|
Research Products
(4 results)