2010 Fiscal Year Annual Research Report
テキスト言語学的視点からのドイツ語助動詞文法化の多角的研究
Project/Area Number |
21520426
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
黒田 享 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (00292491)
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Keywords | ドイツ語 / 助動詞 / テキスト言語学 / 言語史 / 動詞 / 文法化 / 現在完了形 / ドイツ語 |
Research Abstract |
本研究の主たる目的は、ドイツ語の各種助動詞の文法化の進行過程と文法体系上の位置づけの変化、そしてそうしたドイツ語史上の変化とテキストの性格の関連を明らかにすることである。プロジェクト全体では、まず、9世紀から現代までのさまざまなドイツ語のテキストからテキストデータベースを構築し、それに基づいて各種ドイツ語助動詞の文法化の進行過程を網羅的に捉えること、そして、調査結果の分析において個々の助動詞の機能上の相互関係や動詞接頭辞など機能上競合する表現形式と助動詞の関係も視野に入れ、それらのドイツ語文法体系上の位置づけの変化を捉えること、また、テキストデータベースには様々なジャンルのテキストを含むようにし、ドイツ語助動詞の歴史的変化がテキストのジャンル・性格ごとにどう異なるかを捉え、先行研究に見られる様々な問題点を回避することを狙っている。 22年度は、10万語程度のコーパスを構築し、そこから用例を抽出して助動詞用例データベースを作成した。コーパスの構築にあたっては中世から現代にかけてのドイツ語のテキストを用いたが、特に散文(学術書や実用書など)のテキストを多く利用した。構築したコーパスからは網羅的に用例を採集して、助動詞とその競合表現の用例データベースを作成し、特にテキストの性格ごとの差異に注目しつつ分析した。そしてその結果を踏まえて、助動詞の文法化進行度・助動詞間の相互関係・助動詞と動詞接頭辞の競合関係などについて共時的・通時的視点から考察を行った。また、に内外での研究集会に参加し、これまでの中間的研究成果について3度の口頭発表も行っている。その他、1点の学術雑誌論文を発表した。
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Research Products
(4 results)