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2010 Fiscal Year Annual Research Report

スリランカ手話における対称性と優位性の制約条件

Research Project

Project/Area Number 21520433
Research InstitutionNagaoka University of Technology

Principal Investigator

加納 満  長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (80251859)

Keywordsスリランカ手話 / 対称性 / 優位性 / 複雑性 / 類別詞
Research Abstract

1)データベースの整備
前年度に引き続き本年度も現行データベースの整備を行った。データベースは語タイプ、音節数、品詞、語彙分野、手型、手の動き、調動位置という記述項目に基づいて設計されている。類別詞の分析においては、手型を構成する選択指と関節素性、類別詞の手型3タイプ(whole entity,handling,limb/body part)と運動4タイプ(active,extension,contact,existential)の項目が重要となる。
2)データ収集
手話者が談話の一貫性を保つために用いる視点と類別詞と身体周りの空間との関係を明らかにするためにスリランカで現地調査を実施、データ収集を行った。
3)分析
a.スリランカ手話の個体類別詞は移動・位置表現に、操作類別詞は対象操作表現に用いられる。
b.視点には登場人物視点と観察者視点がある(Perniss 2007)。登場人物視点の場合に操作類別詞が、観察者視点の場合に個体類別詞が使用される。語りにおいてまず観察者視点で要素を談話に導入した後、登場人物視点で詳細に事態描写がなされる。
c.手話者の身体周りの空間分割は、指示対象に対する物理的・心理的遠近感と関係がある。すなわち、指示対象が「遠」の場合は身体上空間に、「近」の場合は身体前近接空間に配置、指示される。指示対象が二つある場合は、右空間が「近」のものとして、左空間が「遠」のものとして扱われ、配置、指示される。
d.視点と類別詞と空間分割との諸関係は今後の課題となる。

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Published: 2012-07-19  

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