2012 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ語テキスト及び文における語彙出現予測分析とその和独辞典・教材への応用
Project/Area Number |
21520436
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
井口 靖 三重大学, 人文学部, 教授 (90151638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 廉 富山大学, 人文学部, 准教授 (00313578)
成田 克史 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (40128202)
恒川 元行 九州大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (70197747)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | コロケーション / 語彙 / 予測 / 分野別 / コーパス / 心的辞書 / 和独辞典 |
Research Abstract |
テキストや文に現れた語彙は連想に基づくネットワークを作っていると仮定し、本研究をイディオムや狭い意味でのコロケーションとは異なる「連想コロケーション」の探求と位置付けて実際にコーパスでの調査を続行した。予測に基づき、特定の語彙を活性化させる「心的辞書」のモデル化という形で全体の総括を行い、論文にまとめた。また、その応用として、辞書記述のあり方と教材における利用を検討した。 【コーパス調査】自動車関連の分野別コーパスをさらに拡大させた。これに基づき分野別語彙表を作成し、その語彙をドイツ語研究所(IDS)のコーパスを用いて検索し、これを自動車関連分野別コーパスに現われる意味及びコロケーションと比較した。また、雑誌Der Spiegelにおける原発事故関連記事をコーパス化し、その語彙出現頻度により語彙表を作成した。 【応用】Der Spiegelの原発事故関連記事の語彙出現頻度と原発事故関連の教科書の語彙を比較調査し、その教材としての適切性を評価し、教材のあり方を検討した。また、あらかじめ特定語彙を活性化しておき、それを基に授業を行うための教材の開発を行い、実際に授業でも応用した。昨年度すでにこの研究の応用として、和独辞典を書籍及び電子辞書版として作成したが、実際の調査に基づき、特に特定分野の語彙及びコロケーションの面から改訂を検討した。 【総括】この4年間の研究成果を代表者が「文の理解における予測について」という論文にまとめた。これはこれまでの予測研究を概観し、予測研究におけるコーパス利用およびコロケーションとの関係も考察した。さらに、実際の調査内容も紹介している。最後には、今後の方針として「心的辞書」の解明とその電子辞書への応用を提案している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)