2011 Fiscal Year Annual Research Report
裁判員裁判における言語コミュニケーションの定量的分析と伝達モデルの構築
Project/Area Number |
21520453
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
堀田 秀吾 明治大学, 法学部, 教授 (70330008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋内 武 桃山学院大学, 国際教養学部, 教授 (20069131)
水野 真木子 金城学院大学, 文学部, 教授 (90388687)
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Keywords | 裁判員制度 / 司法コミュニケーション / 伝達能力 / コーパス / 法言語学 / 法廷談話 / 判決文 / 司法通訳 |
Research Abstract |
2011年度は、前々年度にスタートした裁判員制度の経過を踏まえ、制度施行以前の模擬裁判等からは想定し得なかった事例の報告や検討が行われていることから、この年度の作業は、前年度からの研究成果に新制度下での資料を追加し、検証する作業を中心に行った。具体的には、以下の要領で行った。 i)堀田・橋内で「法廷における言語使用の資料のコーパス化」新制度下での死刑事件の判例をコーパス化し、旧制度下の同事件との言語学的比較を行った。 ii)堀田が「法廷コミュニケーション・モデルの構築」に関しては、文献資料を中心とした様々な資料をもとに、コミュニカティブ・コンピテンス(伝達能力)という角度から理想とするモデルの模索を行った。 iii)水野が司法通訳という側面から裁判員裁判を分析した。 iv)9月15日に、法言語学研究の草分け的存在であるJudith Leviノースウエスタン大学名誉教授をゲストに迎え、立命館国際平和ミュージアムにてミニ・シンポジウムを行った。 v)7月31日コーパスの分析ツールkh-coderの作者・樋口耕一立命館大学准教授を招き、明治大学にて公開ワークショップを行い、同時に新田克己東京工業大学教授を招き、公開研究会を行うことで、分析手法に関して研究遂行上有益な手法や視座を参加者と共有した。 なお、2011年度は、本研究プロジェクトの最終年度であったため、これまでの3年間の研究のまとめとして、研究成果最終報告書を刊行した。
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Research Products
(7 results)