2010 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
21520472
|
|---|
| Research Institution | Kochi University |
|---|
Principal Investigator |
上野 智子 高知大学, 教育研究部・人文社会科学系, 教授 (20127616)
|
|---|
| Keywords | 重ねことば / 日本語方言 / 地域性 / 異形反復 / オノマトペ |
|---|
| Research Abstract |
(1)中国・九州地をおおうべく調を行ったが、中国地は完了しだものの、九州地方は佐賀・福岡・宮崎・大分・鹿児島の5県が来年度以降の調査地点として残った。今年度の調査地点は以下の通りである。
1熊本県(熊本県立図書館・熊本市立図書館)
2山口県(山口県立図書館・山口市立図書館)
3島根県(島根県立図書館・松江市立図書館)
4沖縄県(沖縄県立図書館・那覇市立図書館)
5長崎県(長崎県立図書館・長崎市立図書館)
(2)県立図書館と市立図書館の開館日と開館時間をうまく組み合わせて調査日程を組まないと、作業が円滑に進まないことがわかった。できるだけ多くの方言語彙の記録を渉猟するためにも、事前の日程および時間調整を図る必要がある。また、今年度以降は次第に遠隔地へ移行するため、多くの移動時間が必要となる。経費をにらみながら、できるだけ効率的な調査計画をたてなければならない。
(3)2年間10地点の調査を経験して感じるのは、重ねことばの予想以上の多さと、地域性の多様さである。ある程度推測はできていたが、実際の調査から得られる印象は予想を超えている。調査が終わった後のまとめを内心おそれつつも楽しみにしている。
|
