2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520481
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Research Institution | Shirayuri College |
Principal Investigator |
常盤 智子 Shirayuri College, 文学部, 准教授 (60361557)
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Keywords | 日本語史 |
Research Abstract |
本年度は全体の5年計画での研究期間の、第1年目であった。主な成果は、次年度以降の研究に向けての、基礎データの収集・整備であった。 具体的には、一つには、目録(『明治前期書目集成』ほか)を購入し、そのデータの整理を開始することであった。関係箇所の抜き出し作業を行ったが、今後、閲覧・収集を並行しながら、引き続き作業を行う予定である。 購入した『明治前期書目集成』は、古本市場でしか入手できないもので、セットの購入を見込んでいたが、かなわず、11冊のみの購入となったが、今後入手の努力を続けるとともに、必要な箇所の複写作業も検討している。今年度の調査範囲で、全体を俯瞰すると、その範囲は広く、書名だけでは、その内容を特定できないものも多く、閲覧作業や手順については、なお検討課題が残された。 また、資料収集として、東京大学文学部国語研究室所蔵本の閲覧と複写を開始した。同研究室には、洋学資料関連の貴重な資料の蔵書が多くみられ、とくに旧松村明氏所蔵の松村文庫なども公開作業が進んでいる状況で、次年度からの出張閲覧とともに、今後も閲覧・資料収集等を行っていく予定である。 本年度の活動は、次年度以降の書籍閲覧・資料収集に向けての準備期間としての意義をもつ。これらの未整備な書目を整備することは、その方法そのものも確立されたものはないため、困難な作業を伴うことが予想され、時間を要する課題であるが、今後の日本語史研究に必要な資料研究として、重要なものであると考える。
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