2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本語史基礎資料としての中世仏教者真蹟遺文の総合語彙索引の作成
Project/Area Number |
21520482
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
金子 彰 Tokyo Woman's Christian University, 現代教養学部, 教授 (20126402)
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Keywords | 日本語史 / 仏教者遺文 / 語彙総索引 / 親鸞 / 覚如 / 蓮如 |
Research Abstract |
作成中の各文献の語彙総索引の修訂作業を以下のように順次行った。 (1)親鸞遺文-鎌倉初期写 専修寺蔵『西方指南抄』六帖(法蔵館版複製本)第二次稿の再逆引き 法然の伝記を親鸞が編纂書写したもので、漢文体、和化漢文体、仮名書き体を含み、両訓も見られる大部の第一級文献である。 東本願寺蔵『一念他念文意』一帖(法蔵館版複製本)第三次稿作成 親鸞の手になる仮名書き注釈書で、字訓が多く採録され、抄物へと続く注釈書として位置づけられる貴重な文献である。 (2)覚如遺文-鎌倉末期写 龍谷大学蔵『口伝抄』三帖(原本調査による翻刻)第一次稿の修訂 親鸞の曾孫による仮名交じり体のものである。言語の伝承と創造という視点で解明が待たれる文献である。 (3)蓮如遺文-室町初期写 真蹟「御文』(同朋社版複製本)五十一通第一次稿の修訂 第八代による書状である。読み聞かせることを目的として口頭言語を意識したもので、親鸞からの伝承と創造がく見られるものである。 (4)総合語彙索引のデータベース化 上記作業は、各作品毎の語彙索引稿作成であり、索引の正確を期すため、単独で行ってきた。それは、品詞分解、用例の記載方法等の統一を図るためである。この作業をいつつ、コンピューターに入力し、総合語彙索引のデータベース化も開始している。エクセルを使用して、完成した索引の箇所がち順次入力している。この入力作業には助力を学生に求めている。入力されたものの点検も行って正確を期している。
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Research Products
(4 results)