2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520483
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
荻野 綱男 Nihon University, 文理学部, 教授 (00111443)
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Keywords | 敬語 / WWW調査 / 社会人 |
Research Abstract |
本年は、2種類の基本的な研究をおこなった。敬語の使用実態をみる調査と、ことばの使い方の調査をおこなった。この調査では、敬語に影響を及ぼすウチソト・上下・親疎などを考慮して設定したさまざまな人物を提示し,その人物に対して道を教えてほしいとき、どのようなことばの使い方をするかを社会人を対象にして調査した。結果として、社会人はウチかソトかの意識がことばの使い方に強く影響する。親疎や職階(立場)などが敬語を使うか使わないかの選択に影響するが、「どの関係を優先するかはその場面の対人関係による」といった現代の敬語運用の使い分けが再確認できた。どのような敬語をつかうかといった点では、「~いただけますか」「~いただけませんか」といった言い方が敬意の高い言い方としてやや固定的に使われることがわかった。どのことばを選択するかは無難な言い方に収束していると考えられる。また、WWW調査をするにあたり、WWW調査に回答するユーザー自体の調査を実施した。どのようなインターネットやパソコンの使い方をしている日とが調査対象者となっているのか把握する必要があると考えたためである。結果として、WWW調査のユーザー自体は、会社員や主婦が多い。また、調査自体に興味があるひとは少なく、回答後に与えられるポイントや商品を目的にしている場合が多い。質問数が11問から20問でも回答するのに面倒だという回答も多く、WWW調査のユーザーは回答者としてやや偏りがあることが確認できた。
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