2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520483
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
荻野 綱男 日本大学, 文理学部, 教授 (00111443)
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Keywords | 敬語 / WWW調査 / 使い分け |
Research Abstract |
本研究は,まず,一年目には,視覚情報が敬語にどのような影響を及ぼすのかを調査したい。WWW調査だが,リサーチ会社,個別でのアンケート調査の双方を通してまずは調査自体の傾向,また今後の敬語調査の方向性を見出してゆきたい。質問文には人物の画像も提示する問題を用意し,その画像に対する敬語の使い分けをみたい。 初年度は、言語外情報の一つである視覚の中でも人間の服装や装飾といった点まで含めてどのような視覚情報がどのように敬語の使用に影響しているかを調査した。本研究においては,WWWによるアンケート調査を主に行っている。初年度に画像を用いた質問文による敬語調査を実施し,次年度にはその調査をふまえてWWW調査に参加する人自体がどのような傾向にあるのかといったWWW調査自体に関わる調査を中心に行った。三年目には、どのような人物に対してどのような挨拶をするのかといった敬語を含めた言語行動に着目した調査を行った。 全体として,現代の敬語の使用を従来の文法や運用の面からだけではなく,多様な要因からその分析を行い,敬語の使用の実態を捉えていく。また今後の待遇表現に関わる研究の可能性、WWW調査の有用性も見出せたらよいと考えている。
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