2010 Fiscal Year Annual Research Report
副詞の補部構造とその習得可能性に関する大規模コーパスに基づいた生成理論的研究
Project/Area Number |
21520505
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大室 剛志 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70185388)
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Keywords | 言語学 / 英語 / 生成文法 / 大規模コーパス / 副詞の補部構造 / 習得可能性 / 意味理論 / 統語理論 |
Research Abstract |
平成22年度は、(1)本科研で扱う副詞の補部構造(They acted quite independently of each other.等)を、英語教育への貢献も考慮し、中型学習英和辞典『Genius』第4版を参考にしながら、The Bank of English(約6億語)、The British National Corpus(約1億語)、The American National Corpus(約1億語)、Webを用いて平成21年度までにやり残したアルファベットのAではじまる副詞からZではじまる副詞まで1つ1つ取り上げて、網羅的且つ体系的にどの副詞がどのような補部をとっているか、同時にどのような指定部をとっているかを調査した。(2)平成21年度までにやり残した本研究課題に関わりを持つ記述的な研究文献と理論的な研究文献を読み、それら研究文献から、さらに副詞の補部構造に関しての理解を深めた。(3)研究成果の一部を「補部をとる副詞について」にまとめ、平成22年5月9日に出版された青山学院大学教授秋元実治先生の退職記念論集に掲載していただいた。(4)日本英語学会編集委員会から、Natural Language Syntax. By Peter W. Culicover, Oxford Textbooks in Linguistics, Oxford University Press, oxford, 2009, xvii+490ppを書評するように依頼されたため、本科研の構文研究と深い関わりがあるため、執筆を引き受け、審査を通過し、平成23年6月発刊のEnglish Linguistics 28巻1号に掲載が決定している。
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Research Products
(1 results)