2011 Fiscal Year Annual Research Report
副詞の補部構造とその習得可能性に関する大規模コーパスに基づいた生成理論的研究
Project/Area Number |
21520505
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大室 剛志 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70185388)
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Keywords | 言語学 / 英語 / 生成文法 / 大規模コーパス / 副詞の補部構造 / 習得可能性 / 意味理論 / 統語理論 |
Research Abstract |
平成23年度は、(1)平成22年度の研究で抽出した副詞補部構造の統語的・意味的属性と語用論的属性を記述し、理論的に説明することを試みた。(2)日本英語学会編集委員会から、Natural Language Syntax. By Peter W. Culicover, Oxford Textbooks in Linguistics, Oxlord University Pless, Oxford, 2009, xvii+490ppを書評するように依頼されたため、本科研の構文研究と深い関わりがあるため、執筆を引き受け、審査を通過し、平成23年6月発刊のEnglish Linguistics28巻1号に掲載された。(3)副詞補部の内部構造と外部構造を調査した研究成果を「補部をとる副詞の内部構造と外部構造」という研究論文にまとめ、関西学院大学教授八木克正先生の退職記念論集に掲載していただく予定である(既に初校有り)。(4)本科研には意味と形のミスマッチが絡むが、それに関連し、日本英文学会中部支部第63回大会シンポジウム『最先端言語理論による文法におけるインターフェイスの探求』の講師を務め、「意味と統語のインターフェイス」を発表(2011年10月30日,於 名古屋大学)した。(5)同様に、東北大学情報科学研究科で行われた公開ワークショップ『言語におけるミスマッチ』の招待発表者として、「One'sWay構文について-概念意味論を動的な観点から捉え直した立場から-」を発表(2011年9月17日,於東北大学)した。(6)同様に、第89回待兼山ことばの会の招待講演者として、「意味と形のミスマッチ-動的文法理論の立場から-」を発表(2011年12月22日,於大阪大学)した。(7)本科研のテーマを追う上で重要である文の意味について、日頃の研究成果を社会に還元すべく朝倉日英対照言語学シリーズ第6巻『意味論』第3章「文の意味」を執筆した(既に初校有り)。(8)上記(5)との関連で意味と形のミスマッチが絡む「同族目的語の決定詞について」という論文を執筆し、東北大学情報科学研究科教授福地肇先生の退職記念論集に掲載していただく予定である(既に投稿済み)。
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Research Products
(5 results)