2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520531
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
小川 誉子美 横浜国立大学, 留学生センター, 教授 (50251773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河路 由佳 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (00272641)
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Keywords | テキスト / 日本語教育史 / 国際交流史 / 教材 |
Research Abstract |
日本語教育史という分野をより活性化するため、当初より、新視座に基づいたシラバスと基礎理念について議論してきたが、本年度は、これらを反映させ、これまで横浜国立大学で試行してきた授業素材等をもとに、『日本語をめぐる国際交流史』(113頁)として冊子を200部印刷した。本書の特徴は(1)有史以来の語学教育の展開に関する基礎的知識を整理し、今日との関わりや課題から出発し、留学生を含む学生ら、将来の日本語教育や国際交流に従事する者の態度変容を促す「仕組み」づくりを行ったこと、(2)従来日本語教育史が扱ってきた分野に加え、関連領域の成果を精査し、対外交流における言語の専門家の役割や教育体制整備の理念について個人の関心に沿って課題に取り組む機会を設けた。という2点である。目次は以下のとおりである。 ■言語教育の展開と日本語教育の位置づけ1.外国語学習の変遷2.海外の日本語教育3.国内の日本語教育4.「日本語」をめぐる動き-近代日本の<日本語><国語>- ■日本語教育の展開1…黎明期の展開と日本における展開5.黎明期の日本語学習-江戸時代まで-6.近代日本の日本語教育(戦前)-留学生・宣教師たちの日本語学習-7.戦中・戦後の日本語教育 ■日本語教育の展開2…各地域における展開8.アジア・太平洋地域の日本語教育9.欧米他の日本語教育 ■人物と国際交流史10.人物と業績11.日本語をめぐる国際交流史「年表」付録 4月以降、関係者に配布した。本テキストにより、当該領域への関心を刺激し、実学としての日本語教育学の学史の一つとしてのあらたな日本語教育史の確立の可能性をさぐっていきたい。
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Research Products
(9 results)