2011 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア学習者を対象とする日本語教育における音声教育の方策に関する研究
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21520538
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
福岡 昌子 三重大学, 国際交流センター, 教授 (70346005)
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Keywords | 日本語教育 / 第2言語取得 / 破裂音 / 北京語 / 上海語 / 韓国語(ソウル方言) / MRI / EGG |
Research Abstract |
本研究では『東アジア学習者を対象とする日本語教育における音声教育の方策に関する研究』として、現場での指導に役立つ音声指導に関する分析および研究を引き続き行なった。 平成23年度は、専門的知識の供与、分析補助などの謝金、国際学会の発表旅費等が主な経費として、以下の研究活動を行なった。(5)(6)は、中国語方言からの分析が必要であり、今後の課題である。 (1)東アジア言語の音声に関する実験音声学的研究の整理 (2)範疇知覚の推移、音声指導の必要な時点の確定とその指導方法について (3)東アジア言語に共通性の持つ日本語無声破裂音の知覚訓練の指導の重要性 (4)VT法および鼻音から語頭有声破裂音を促す発音指導の有効性について (5)上海語中古漢語音の全濁声母と声調変化との関係から見た有声破裂音の考察 (6)上海語の声調変化に伴う破裂音の日本語韻律習得への母語干渉 (7)上海語母語話者と韓国語母語話者の破裂音習得およびアクセントへの母語干渉 成果発表としては、平成23年8月21日に世界日語教育研究大会(天津外国語大学)で、上記(7)の「語頭に破裂音を含む語とアクセントの知覚習得-中国(北京・上海)および韓国(ソウル)の日本語学習者-」というテーマで学会発表を行なうことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
博士論文(未公刊国立国会図書館蔵)の剰窃が考えられる問題が初年度に発生し、最終目的として博士論文に今回の調査研究を加えて発行する予定でいたのであるが、研究の枠組みとなる部分が剽窃部分であったため、研究が進まなくなってしまった。多くの機関や研究者に相談・助言を求めたのであるが、本人に抗議することにとどめることにした。以上の理由によるが、研究の枠組みの再構築は図りながら進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今回のATRの実験分析結果を昨年度学会発表しているが、分析や考察を深め学会誌等に発表して新たな見解を出せるようにしていきたい。.
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Research Products
(3 results)