2009 Fiscal Year Annual Research Report
三言語(日本語・韓国語・中国語)同時学習支援に関する研究
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21520543
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
長友 和彦 University of Miyazaki, 教育文化学部, 教授 (60164448)
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Keywords | 三言語習得 / マルチリンガリズム / 多言語習得 / 東アジアのコミュニケーション / 多言語同時学習支援 |
Research Abstract |
本研究の目的に従って計画通り研究を実施し、国際シンポジウム【(名称:『全球化下多語言同歩學習之環境與政策』國際研討会、<英訳>lnternational Conference on the Environments and Policies of Learning Multiple Languages Simultaneously in the Age of Globalization、<和訳>「グローバル化時代における多言語同時学習環境及び政策」国際シンポジウム)】(於:台湾国立政治大学12/15/09)を共同開催してその成果を公表するとともに、『三言語(日本語・韓国語・中国語)同時学習支援に関する研究』<1年次報告書>にまとめた。 記述的及び理論的な研究の成果としては、Simultaneous Multilingual Language Learning Supportのために、One Person-One Language HypothesisとOne Environment-One Language Hypothesisという仮説を裏付け、Development of Trilingual Knowledge : a dynamic modelとA Numerical Modelという三言語の習得状況を記述し、説明するモデルを提示したことが挙げられる。また、連携研究者や研究協力者と共に、「東アジアのコミュニケーション基盤:多言語同時学習環境の日常化に向けて」「ヨーロッパの多言語教育から何を学ぶか」「多言語学習に於ける英語の役割」等の多角的な観点から、研究を深化できたのも成果である。 特に、今年度は、宮崎大学のサマープログラムにおいて三言語(日本語・韓国語・中国語)にタイ語を加えた四言語同時学習支援の授業を行い、残された課題を含め、その実践報告をできたことが大きな成果として挙げられる。 東アジアにおけるコミュニケーション基盤の構築に向け、このようの理論と実践の研究、及び国際シンポジウム等の国を超えた運動は大きな意義を持つものである。
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