2010 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア地域における「愛国教育」が日本語教育に与えている影響についての研究
Project/Area Number |
21520548
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
本田 弘之 杏林大学, 外国語学部, 教授 (70286433)
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Keywords | 教育学 / 日本語教育 / 社会言語学(言語政策) |
Research Abstract |
22年度は、現地調査を2回にわたって実施した。マレーシア(7月)、中国内蒙古(8月)である。いずれも日本語教育関係者へのインタビューを中心に、現地の状況をつぶさに見学した。マレーシアについては、ほぼ当初め計画どおりのデータを得ることができた。中国内蒙古については、現地も夏期休暇中であったたあ、当初、インタビューする予定であった中学校の日本語教員のうち2名と会うことができなかった(先方の予定が急に変更になったため)。代わりに内蒙古師範大学の関係者にインタビューし、補完的なデータを得ることができた。 研究成果の発表については、7月に台湾で開催された日本語教育世界大会(国際学会:台北・国立政治大学)において『中国朝鮮族の日本語教育-その「再開」と自律化の過程を追って-』というタイトルで口頭発表をおこない、あわせて、論文が大会論集(DVD版)に掲載された。また、「中国朝鮮族の日本語教育「再開」期の様相-日本語教育史の「断絶史観」を再考する」と題した研究文を論文集『世界をつなぐことば』(遠藤織枝他編著・三元社)に掲載し、ほかに研究で得られた知見をもりこんだ日本語教育史の概論が単行本の一章となった。 さらに、一連の研究成果をまとめた単行本の執筆を行なった。次年度(23年度)の刊行をあざして各所と折衝中である。また、今年度得られたデータから、比較的短い論文を一本執筆し、同じく次年度(23年度)、言語学の共同論文集に収録され出版される予定である。
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Research Products
(2 results)