2010 Fiscal Year Annual Research Report
量的・質的ビリーフ研究から海外ノンネイティブ日本語教師の研修に必要なものを探る
Project/Area Number |
21520549
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Research Institution | Osaka University of Tourism |
Principal Investigator |
坪根 由香里 大阪観光大学, 観光学部, 准教授 (80327733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 伊久美 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (60296796)
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Keywords | 教師論 / 教授法 / 教師研修 / ビリーフ / ノンネイティブ教師 / タイ:韓国:中国 / PAC分析 / 構造方程式モデリング |
Research Abstract |
1. 研究目的 本研究の目的は、日本語を母語としない教師(NNT)のビリーフ現地調査を量的・質的両面で実施し、NNTの教師研修にどのような視点が必要かを考えることである。2年目の22年度は韓国を中心に、一部中国でも調査を実施。 2. 研究方法 量的調査:ビリーフ質問紙調査を行い、構造方程式モデリング(SEM)によって分析を行う。SEMでは各因子間の相関・因果関係が表されるため、ある事柄の原因がわかることで教師研修にも役立てられると考える。 質的調査:自由連想とその類似度評定に基づくインタビューを主とするPAC(Personal Attitude Construct)分析法を用いる。 3. 研究成果 平成22年度は、(1)韓国人教師を対象に量的・質的調査、(2)中国人教師を対象に質的調査を実施した。(1)では、韓国の大学で日本語を教える韓国人日本籍教師を対象として9月にビリーフ質問紙調査を実施し、現在入力作業が終わったところである。あわせて1名にPAC分析を実施した。(2)では中国の大学で日本語を教える中国人日本語教師8名を対象としてPAC分析を実施した。韓国人・中国人教師に対する質的調査では、新人教師・経験教師各5名に対してPAC分析を実施し、そのビリーフの内容を比較することで日本語教師に必要なものを探ろうとしている。 研究成果に関しては、タイで実施した質的調査(PAC分析)に基づき、8月の日本語教育世界大会で新人教師と経験教師各4名についての分析結果を発表し、12月のPAC分析学会ではそのうち1名のPAC分析と質問紙調査の結果を照合・分析した結果について発表した。また、質問紙調査については、SEMを用いて分析を進めている。
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