2012 Fiscal Year Annual Research Report
量的・質的ビリーフ研究から海外ノンネイティブ日本語教師の研修に必要なものを探る
Project/Area Number |
21520549
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Research Institution | 大阪観光大学 |
Principal Investigator |
坪根 由香里 大阪観光大学, 観光学部, 准教授 (80327733)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ビリーフ / タイ:韓国:中国 / PAC分析 / 構造方程式モデリング(SEM) / 教師研修 / 新人教師 / 経験教師 |
Research Abstract |
本研究は、最終的に日本語を母語としない教師(NNT)と日本語を母語とする教師(NT)の協働やNNTに対する研修に資する知見を得るため、NNTのビリーフを解明することを目的としている。 平成21~23年度の3年間でタイ、韓国、中国と質的・量的調査を実施してきたが、平成24年度は、データの追加収集および調査結果の分析・成果発表を中心に研究を進めた。 量的調査では、平成23年度までに行った韓国人教師、中国人教師に対する質問紙調査の入力・集計作業を行い、因子分析、構造方程式モデリング(SEM)を用いた分析に入る段階になっている。質的調査に関しては、韓国人経験教師5名を対象に実施した「いい日本語教師」に関するPAC分析の結果について分析を行い、その成果を発表した。調査の結果、5名に共通する特徴として、1)ほめる、励ます等の学習者への働きかけによる動機づけ、2)授業外でのつきあいも含めた学習者との関係作り、学習者への愛情・配慮・思いやり、3)専門知識と日本語力、特に発音の重視、4)研究と教育のバランス関係、5)学習者の上達、仕事への取組み・自らの日本語力の向上のための情熱という5つが得られた。PAC分析を使ったことにより、そうした意識だけでなく、その背景にあるものも引き出すことができたと考える。現在は、中国人経験教師を対象に行ったPAC分析の分析を行っている。 また、韓国人新人教師の追加調査が必要になり、1名に対して質的調査(PAC分析、質問紙調査)を実施した。 本研究では、収集データが多く、最終年度を終えるまでに全ての成果について発表することができなかったが、今後は韓国人新人教師、中国人新人教師の分析を進め、これまでのNNTに関する知見ともあわせて、成果を発表する予定である。また、調査を行った3カ国間の比較、同様の調査を実施しているNTの結果との比較も行うつもりである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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