2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520550
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
吉岡 英幸 Waseda University, 大学院・日本語教育研究科, 教授 (00092461)
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Keywords | 日本語教材 / 分野別 / 対象別 / 史的変遷 / 1945年以降 |
Research Abstract |
本研究は、各地に分散している日本語教材、特に1945年以降に刊行されたものを中心として、いつどのような教材が作成されたかという詳しい情報データをまとめリストを作成すると同時に、それらの教材もしくはその複写したものを収集して分析し、各時代ごとの特徴を探り、日本語教材の変遷を明らかにすることが目的である。 そのため、本年度は国内のいくつかの大学や公立図書館などで日本語教材の調査をし複写を行うなどして収集作業を行った。また、同時に最近の日本語教材の傾向、特徴を把握するため、この3年間刊行された日本語教材すべてを調査対象として収集し、これらの教材の分析作業を行った。その際、日本話教材の分類方法を検討し、「学習対象者」と「学習内容」が有効な視点であることを確認した。明らかになったこの3年間に刊行された日本語教材291点を分類した視点と教材数の結果は次のとおりである。 「学習対象者別」では、一般成人206、留学生42、ビジネスパーソン・技術研修生25、年少者18であった。「学習内容別」に見ると、総合68、読解18、聴解4、文章表現13、口頭表現・会話30、文法14、語彙8、表記25、音声0、日本事情16、留学生の専門10、試験対策62、補助教材7、教師用指導書8、辞典7であった。 1980年代から各技能養成のための教材や専門分野に特化した教材を多く開発してきた留学生対象の教材の比重がやや小さくなった代わりに、ビジネスパーソン・技術研修対象の教材の比重が増したこと、音声や聴解教材の開発が低調であることなどが明らかになった。
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Research Products
(1 results)