2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520551
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
山岡 政紀 Soka University, 文学部, 教授 (80220234)
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Keywords | 機能シラバス / 発話機能 / コミュニカティブ・アプローチ / 日中対照 / 語用論的条件 / 策動 / 表出 / 演述 |
Research Abstract |
本研究全体の研究計画として、日本語と中国語の会話資料から「日本語発話機能用例集」「中国語発話機能用例集」を作成することを目標にしている。本年はその第一段階として、「発話機能範疇リスト」を作成する計画であったが、これについては共著書『コミュニケーションと配慮表現』(2010年2月、明治書院刊)の第6章「発話機能論」の章末に現時点(出稿は2009年9月)での最新の「発話機能範疇リスト」を収録することによって計画を遂行した。 2009年11月には、上記共著書の原稿を持参して中国に渡航。研究協力者である李奇楠北京大学副教授に「発話機能範疇リスト」を提供し、これをもとに「中国語発話機能用例集」を作成するための方法などを討議した。なお、その際、清華大学と北京大学の2箇所で講演を行い、最新の配慮表現研究について報告しながら、その研究ツールとして発話機能の記述が活かされていることを報告し、中国人研究者に発話機能論の価値を周知するよう努めた。 日本語の用例収集については、院生アルバイトにより、テレビドラマや映画のシナリオなどから、OCRを用いて大量の資料を収集することができた。これにより、「日本語発話機能用例集」を作成するための準備が整った。 また、研究代表者は牧原功群馬大学准教授を研究代表者とする科学研究補助金研究課題「日本語配慮表現の研究とその日本語教育への応用」(基盤研究(C))の研究分担者を兼務しており、上記の共著書執筆作業を通じて、両課題が連係しての推進についてたびたび協議を行った。
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Research Products
(7 results)